ヴォーリズ通りの旧今津郵便局,ヴォーリズ建築

洋館意匠

洋館意匠の凝縮

今津郵便局の洋館意匠は、この玄関に凝縮されています。

内部は、事務所としてさらりと作られていて、そんなに特別な凝った意匠はありません。
昔の木造校舎の懐かしさに似ているといえば、近いかもしれません。

白い漆喰の柱頭のオーナメントを簡素化したようなクリガタ。これも、元々の設計図にちゃんと記載されていました。
母屋桁の特徴的な持送りの形、これは、洋館というよりも、オリエンタルムードが漂っているような気がします。
復元図面を書いてわかったことが、アーチ型部分のタイルの形状、微妙に扇型に整形されています。
スクラッチタイルの注文生産ということだったのでしょうか。

あとは、縦長の開き窓。そして、それぞれに用いられている建具金物。

「近江セールズ」という、ボーリズ直系の西洋金物(輸入?生産販売?)会社から取り寄せたものが多いらしい。
それらが、建物を手触りのところで洋館らしくしています。

(本田)

洋館意匠

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